じぇねれーしょん
はぁぁぁと深いため息を吐いてデスクに突っ伏す。
七緒を早く切り捨てたくて躍起になっているとしか思えない。
だとしたら、今夜呼び出すのも、別れ話をするためだったのかもしれない。
腕に顔を押し付けて涙をこらえていると、不意に頭に衝撃が加えられた。
驚いて飛び起きると、それと入れ違いみたいにデスクにバサッと封筒が投げてよこされた。
後ろに立っていたのは立花で、頭に受けた衝撃は缶コーヒーらしい。
オフィスは禁煙だというのに、堂々と咥え煙草の立花は缶コーヒーを机に置きなおし、傲然と言い放った。
「アイツを捕まえとけ。俺にゃさっぱり理解できんオマエの魅力とやらでもなんでも構わんから。」
「…理解できないとか…。シツレイな上にムカつきますけど…。」
尤も、立花なんかに理解されても困るけど。
むっとしながらも手元の封筒の中身を引っ張り出し、悔しいかな押し黙った。
今日のリカ達の撮影の写真だ。
頭上で立花がご満悦にふーっと紫煙を噴き出す。
「悪いが今回、嬢ちゃんは付け合わせだな。」