じぇねれーしょん


「オマエ、大人ならその辺上手くやれっつーの。『もう少しモデル頑張ってくれたら、あーんなこととか、こーんなこととか許してあげてもい・い・んだけどナ』とか言え!そしたらあんなガキ、ホイホイ言うこと聞くんだからよーっ。」


「っ…………」


七緒の真似をしているつもりなのか裏声で身を捩る立花に二の句が告げられない。



そんな言い方しない!

じゃなくて、そんなこと言えるわけないでしょっ!?


「ともかくアイツを逃すな。俺が飽きるまで…は、無理でも、少なくとも学生の間は繋ぎ止めとけ!いいかよ。これはカメラマン命令だからな!」


カメラマンにそんな権限はないっ!


言い返すより早く言いたいことだけ言った立花はさっさと部屋を出て行ってしまった。


デスクに散らばる写真に七緒はハァーッと深い溜息を吐いて項垂れた。


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