じぇねれーしょん


すぅっと冷たい双眸が持ち上がる。


「っ…イタ……!」


手首を強い力で掴まれて壁に縫いつけられる。


近づいたリカの顔が一瞬躊躇い、首筋に落ちた。


肌に触れる熱っぽい唇の感触にドキッとする半面、その一連の動作に絶望する。


今、キスを躊躇った。


もう、私とはキスもしたくない?


だが、そんなことで絶望を味わっている余裕なんてなかった。


「い、やっ…!やめなさい、リカっ!」


シャツを寛げ、唇が鎖骨を辿ってさらに下に降りていく。


服ごと鷲掴まれた胸が傍若無人に揉まれて、息が乱れる。


まるでセフレの役目と言わんばかりに―――キスをするほど愛はないくせに体を貪られるなんて。


なんて惨め。


だけど、何より惨めなのは、そんな扱いにも関わらず求められて悦んでいる自分だ。


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