じぇねれーしょん
「俺とスルの気持ちイイよね?こんなにカンジてて嫌なわけないでしょ?」
甘噛みされた皮膚にぺロリと舌が這う。
まるで血のように首から胸元に滑り落ちていく唾液の感触。
甘いしびれが背筋を走る。
もう、何も考えられない。
考えたくない。
たとえば、その一寸先でリカが七緒を捨てようと思っていることなんて。
頷こうとして首を捕えられている七緒は小さな悲鳴のように答えた。
「……イイっ。……きらい、じゃ…ない」
その答えに満足したように、リカは小気味よく七緒を快楽に追い立てた。
頂から背中を押されるように容易く快楽に突き落とされて、細く甲高い声を上げて体を撓らせた。
弛緩した体を支えられ、乱れた息を整える。
ぐったりとその肩に頭を乗せたまま、七緒は無意識に聞いた。
「…リカ、は…?」
僅かにリカの体が強張った。そっと押し返すように体が離れる。
「俺は別に……いいよ。」
向けられた背中に愕然とした。
体が支えていられないほどじゃなかったはずなのに、根こそぎ力が抜けてストンとその場にしゃがみこんだ。