じぇねれーしょん


「あーっ、泣かないで。俺が全面的に悪かったから!謝るから」


宥めようと手を伸ばすリカを悉く振り払う。


振り払うというか、ほとんど八つ当たりに殴りつけている感じだ。



「……によ、何よ。何よ。何なのよっ!何だってこんなヒドイことすんのよ!わかっ、別れたいなら、別れたいって一言言えばイイでしょ!?」

「え?はぁ………!?イターッ!!」


七緒のパンチを諸に顎に食らってリカが呻く。


「皆実先輩に押し付けようとして、次は立花さん!?その挙句にこんな事までしてっ…!そんなに私がジャマ!?キライ!?鬱陶しいのっ!?でもっ、いらなくなったにしてもヒドすぎるわよっ!」


「ちょ、待ってよ。いらなくなったとか別れるとかっ。一体なんでそーなっちゃって…イタッ!七緒さん、攻撃止めてぇー。」


「ウルサイッ!何よ今更っ!したくもないセフレなんか、セフレの価値ないじゃない!そりゃ、そーよねっ。こんなオバサンよりピッチピチのカノジョの方がイイに決まってるわよねっ!」


一息に捲し立てて、七緒は奥歯を噛み締めた。



「き…キスもしたくないセフレなんか……」



堪えられない嗚咽が喉でくぐもる。



「もっと…若ければ、ヨカッタ…ッ!そ、したら、ダメ元でも邪魔しに乗り込んだわよ。でも、ダメっ。こんなオバサンじゃ見っとも無くて、…加藤さんみたいな若くてカワイイ子に太刀打ちできるわけないじゃない…っ。」



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