じぇねれーしょん
「いいなー。誰かに貰ったの?」
「えぇー?何で俺が……」
千佐都に乾いた笑みを返したリカは、七緒を見つけほんの少しだけ口はしを持ち上げた。
そのまま脇目も振らず向かってくる。
……………………はい?
唖然としている間にリカは正面に立った。
ばさっと音がして甘い香りが鼻孔を掠める。
「スキです。俺とお付き合いしてください。」
………はいぃぃぃぃぃぃぃ!?
思いもかけない告白に七緒は人生史上最大のパニックに立ち尽くす。
リカは愛らしいコドモの顔で、だけど真剣な眼差しでまっすぐ七緒を見詰めてきた。
「会った時からずっとスキ。今の俺じゃ、七緒さんに見合うお付き合いは出来ないかもしんないけど、その辺りは……出世払い?将来、倍にして返すから、今ンところはツケにして、ひとまず俺とお付き合いしましょ?」