じぇねれーしょん
「惜しいわけ、ないじゃないっ!……歳なんて関係ない。」
…リカじゃなくちゃ
呟くみたいな声音に心臓が一オクターブ上がる。
「…リカこそ惜しくないの?その、……加藤さん…とか。」
伺うような質問に、利嘉こそぎゅっと七緒を抱きしめる。
「カンケ―ないっ。惜しくない。いらない。」
誰に対してもこんな気持ちにはならなかった。
何かしてあげたいと思うのは七緒にだけ。
七緒の為ならどんなことだって我慢できるし、頑張ろうと思う。
たった一言で嬉しくなったり、足元を揺るがすのも、相手が七緒の時だけだ。
他の誰にもこんな感情を覚えたことなんてない。
そうしようと思って出来るものでもない。
一緒にいたい。
触れていたい。
スキだと思われたい。
その想いに理性も自制も効かない。