じぇねれーしょん

愚痴なら聞いてあげるから、疲れても誰でもイイなんて思ったりしないでね?

傍に誰かいないよね?

スキだよ、七緒さん。

今すぐ逢いたい。

抱きしめたい。



何度も問いかけそうになって、呑み込んで。

呑み込みがたくて、あえてメールを疎遠にしたりと慎ましやかに努力してみたり。


言葉もままならない土地で、学業と修行。確かに大変なこともあったけど、それよりはジーさんに教えてもらうことが嬉しくて苦ではなかった。

ただ、唯一。

七緒さんと離れていることだけ。

時々、どーしようもないほど、苦しくてたまらなかった。






二年を思い返しながら、不図、ガラスに映る自分の姿に目をやった。


高校生のくせにバーでなんてバイトしていた俺は、雇用者兼叔父である皆実さんの言いつけで女装なんてとんでもない格好を余儀なくされていた。


だけどさすがにもう無理だな。


二年の間に随分成長した。


そもそもオフクロがデカイ方だし。


向こうで、暇をみつけちゃせっせとジム通いしたおかげで身長に見合う筋肉も多少付いたし?


カワイイと持て囃されていた顔も柔らかさが削ぎ落ち、男らしいシャープさを得た―――と、思いたい、けど。


これについては自信ナシ。


そもそも、童顔系なんだよ、俺…。


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