じぇねれーしょん





顔馴染みと適当に挨拶を交わした後、机に突っ伏しグダグダと昨晩のことを思い返した。


最初から七緒は一晩の遊びと割り切っていたのだろうか。

というか、成り行きだし。

流されただけだし。



それならそれで、いっそ涼しい顔で別れの挨拶かまして堂々と帰ればいいのに。


そうしたら、なんだかんだと言いくるめて、連絡先を聞き出した。

さすがに店では聞けるタイミングはなかったし、行為の後は疲れたように寝てしまったから朝でいいかと聞き損ねたのだ。



つか、フリーで人肌恋しくて誰でもいいってんなら、俺をキープしといても良くね?


……キープしておくほど快くなかったわけか。


てか!
そんなに俺は拙かったのか!?


挨拶もなく消えられる原因がそのあたりにしか思いつかなくて、魔の絶望ループ。


< 30 / 233 >

この作品をシェア

pagetop