じぇねれーしょん

はぁと深い溜息が洩れる。




シツレンですか。

つか、やっぱコレ、恋だったんだろーな。



ギシッと音を立てて軋んだ胸を掌で鷲掴む。



オンナノコのことを可愛いとかヤリたいという対象で見ることはあっても、特定の誰かを唯一無二の存在だとか、何よりも大切だとか感じたことはなくて。

否、キライじゃないから好きなわけで。

その上でHの対象に出来たわけで。

だからコレが巷で言う恋愛ってヤツなんだろう、となんとも単純な三段法則で高を括っていた。


だけど七緒の存在はそんな浅はかな定義をあっけなく覆した。


七緒のことならなんでも知りたい。

他の男と並んでいるとイラッとして。

営業とかじゃなく、嫌われるのが単純に嫌で媚びてみたり。

体が目当てじゃないけど、なにくれとはなく触れたくなる。



自覚より先にココロが勝手に動く。




恋愛オンチが聞いて呆れる。




何にせよ、

たかが数時間のうちに、殆ど知らないオンナに初恋ともいえる恋に落ちて、体を知って、捨てられた。

って、どうよ。


子供向け15分アニメじゃあるまいに、内容凝縮、展開早すぎ。




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