じぇねれーしょん
何故アンタがここにいる!?
あまりの動揺に立ち尽くしていた七緒だが、挨拶のタイミングで我に返り慌てて平静を取り繕った。
「あ、は、ハジメマ―――」
「久し振りだね、七緒サン」
あっけなく迎撃。
鈴木があらら?と首を傾げる。
「ひょっとしてお知り合いでしたか?」
「えっと………」
「ボクのバイト先で出会ったのが切欠ですよねー。ね?」
「………まぁ。ハイ。」
言い訳を遮った少年を小さく睨む。
尤も、上手い言い訳など思いつかなかったから助かったとも言うが。
「雑誌社に勤めてるとは聞いたけどここだったなんて偶然!最近会えずじまいでお話する機会もなかったしね。」
鈴木曰く『礼儀正しくて、愛想もよく、可愛い少年』の『リカチャン』は、どこか挑発的に、睨む七緒に笑いかけた。