じぇねれーしょん


濃緑の制服。


若いとは思っていたけど、よりにもよって高校生だったとは。



手放しでしなだれかかって、無条件で甘やかしてもらいたい。

なんて、6つも年下の未成年に思うことではない。

一歩間違えば、犯罪だ。



顔を背けたまま返事のない七緒に諦めたのか、腕がそっと退く。


引き止められないのを承知で、それでも後ろ髪引かれるような想いで自分に向けられた背中を見詰めていると、不意に言葉が投げかけられた。


「今日ウチに来て」


は?


肩越しに振り向いた笑顔は、いままで見たことのない意地の悪いもの。

悪戯を思いついた残虐なコドモの貌。



「七緒さんとの再会が嬉しくて、ついうっかり二人のカンケーを微に入り細に入り皆様に語ちゃうかも?ま、七緒さん次第なんだけど。」


「なっ、………恐喝!?」


良い子のリカチャンが聞いて呆れる。

この小悪党め。


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