じぇねれーしょん
でも、きらいじゃない。
最初が最初だった故に今更、淑女を取り繕う気にもなれなくて。
挙句に、相手が自分の事をオトナと認識しているから余計に…。
あけっぴろげに愛を強請り、奔放に享楽にふけることのなんと気楽なことか。
貪り食うように愛を求めあう事は昼間のストレス発散になる。
……体はつらいけれど。
「七緒さぁん。」
一通りのカクテルを出し終えると、リカはカウンターを抜けて子犬のように鼻面を首筋に押し付けてくる。
追加を頼めば不満な顔もしないでカクテルを出してくれるけれど。
触れるところから心地よく溶けて、首筋を這いあがってきた唇に逆らわず唇を重ねる。
それが合図のように指がスルリと体を這い始める。
「七緒さん…ベッド行こ?」
バスはもう済ませてある。
シャワーと言わず湯までキッチリ張って用意されているから、ゆったりと体を休めた。
少し上ずった声に頷いて、寝室へ場所を移動する。