じぇねれーしょん


忙しけりゃ見なくてもいいから、と念押ししたリカは『だから約束』と続けた。



『メールを着信拒否には絶対しないでよ?読まなくてもいいから絶対受け取って。いいね?』



どうしてこの子は年下のくせに上から目線?

と思いつつ、七緒はしっかり頷いた。



「分かったわ。読めないかもしれないけど……」


リカちゃん通信、楽しみにしてる。


最後は胸の内で呟いて、通話を終えた。




オフィスに戻る廊下で、七緒はメールを開いた。


一枚の写メにふっと目元を綻ばせる。






『リカちゃんプロマイド。』

疲れた時はコレで癒されて。(あくまで応急処置。)




イタズラっぽくそう書かれたメールには、少しはにかんだような照れた笑みを浮かべたリカが画面から七緒に笑いかけていた。
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