じぇねれーしょん
『七緒さん、…………だいじょーぶ?』
思い余って尋ねてしまった。
昨日の電話でのこと。
電話口からは『何が?』と要領を得ない返事が返ってきた。
まったく。
この人は全然自分を分かってない。
『ちゃんと寝れてる?ちゃんと食べてる?』
『子供じゃないんだし、大丈夫よ。』
『じゃ、精神的に限界超えてんでしょ。』
それにはちょっと間があって「大丈夫」と返ってきた。
『疲れを癒す滋養強壮プロマイド、あるしね?』
ぅわ、意地悪い。
クスクス笑う七緒に利嘉は手で赤くなった顔を覆った。
『あれは勘弁してー。』
『あら。意外。照れてるの?』
『……そりゃ、照れますヨ。』