じぇねれーしょん




あー。
なんでこんなことになっちゃってんのよー。


リカが強制退場した後で、七緒は途方に暮れて立ち尽くした。


状況は単の台詞で理解できた。


まさかあんな戯言がこの期に及んで蒸し返されるなんて夢にも思わなかった。


だって、まさかアレから関係が続くなんて思ってもみなかったし………。



それにしても。


―――なんてバカな子。


あんな戯言を覚えていたなんて。
いいや、覚えていたとしても、相手に突っかかって行くなんて。


人一倍、思慮深くて、卆がないくせに。

自分の職場で、夢に一途なくせに。





「七緒」


呼ばれてはっとした。


< 89 / 233 >

この作品をシェア

pagetop