じぇねれーしょん




一緒に外にいるのはコレが二回目。


一回目は出会った日。

意識のない七緒をおんぶして。


二回目は、手を繋いで。

例えオンナノコの格好をしていようとも、ウレシイ。


モチロン、恋人繋ぎ。


現金なもので、さっきまでメチャクチャ凹んでいた気持ちも嘘みたいに消し飛んでいる。

というか、隣の存在に意識の全てが持っていかれている。


繋いだ手から、時折触れ合う肩から、甘い痺れが全身に波状する。



そんなだったから、マンションに辿り着くなり箍が外れた。


扉を閉めるなり、七緒を壁に押さえつけ唇を塞いだ。


弄っていた髪からバレッタが落ち、長い黒髪が解ける。


七緒は突然のキスに驚いたもののさしたる抵抗もみせず受け入れてくれて、求めるようにシャツを握る手がさらに情欲を煽った。


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