じぇねれーしょん


自分の不甲斐無さに少々落ち込みつつ返事を待っていると、七緒はクスリと笑って小さく頷いた。



「いいわよ………スキ、だから。」



囁かれた言葉に心臓が貫かれた。


スキ?

好きって………!


あまりの衝撃に呆然とし、覚醒と同時に顔が熱くなった。


利嘉の手に七緒の手が重なる。



「私、アナタに触れられるのキライじゃないわ。この手、心地よいもの。」


…………ああ、なんだ、そーいうこと。



告白じゃなかったことにガッカリしたけれど、情事には及第点をもらえたようなのでひとまずはヨシとしておこう。



「んじゃ、ベッド……の前にお風呂使う?」

「そうしたいわ。」

「一緒に入る?」

「それは嫌。」



即答だよ。


「何でー?どーせこの後裸になんだよー?俺も化粧とか落としたいから風呂使うしー。一緒に入るほうが効率的じゃーん。」


「アンタ、まるで女心が分かってないわね。」


はい?

オンナゴコロ?


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