魔法の国と私の恋
「・・・」



それでなくても怖がりの私は、

怖くて怖くて・・・何が起こったのか理解できなくて。


でも、周りに静寂が訪れた気配を感じて・・・

やっと、その重い瞼をそっと開いた。



「・・・」



田んぼ道に立っていたはずの私。

でも、視界に飛び込んできたのは・・・真っ直ぐにそびえ立つ木々だった。



「何これ・・・ここ、どこ・・・」


「ここは、この国の入り口。
 魔法の、森だよ。」



背後で、穏やかな声が聞こえた。



「は?・・・魔法?森?」


「そうだよ。ようこそ、魔法の国へ。」


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