魔法の国と私の恋
「さすが、察しがいいね。 
 まあ、城って言ったら普通は王様がいるよね。」


「・・・」



私・・・よくこんなに普通にこの鳥と会話してるなと思う。

私の性格で、本当にすごくない?



「でも、もうちょっと心整える時間がいるかな?
 僕の家に案内するよ。
 そこで、お茶でも飲んで落ち着いて。」


「落ち着くとか、無理に決まってるでしょ。」



なぜか、この鳥には萎縮せずに素で話せてる。

それが不思議だなんて、思う余裕は勿論ないけれど。



「僕が飛ぶ方向に着いてきて。」


「・・・」



とりあえず、悪人には見えないから。

というか、悪・・・鳥?

危害を与えられることは、とりあえずはないだろうと判断した。

仕方なく私は、この鳥に後に付いていった。


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