身代わり姫君の異世界恋綺譚
「真白っ! 遊びに行くぞっ!」
障子を大きく開けた清雅は弾む声で言った。
だが、部屋に真白はいなかった。
「どこへ行ったのだ? また池か?」
真白の行く所は限られている。
最近のお気に入りは屋敷の裏手にある池だ。
池に自分で作った竿と、小さなミミズをつけて釣りをするのだ。
特に釣りが好きなわけではないが、暇を持て余している真白のかっこうの遊び場所なのだ。
ただし、池の魚が釣れたことはない。
もちろん女房たちは良い顔はしないのだが。
障子を大きく開けた清雅は弾む声で言った。
だが、部屋に真白はいなかった。
「どこへ行ったのだ? また池か?」
真白の行く所は限られている。
最近のお気に入りは屋敷の裏手にある池だ。
池に自分で作った竿と、小さなミミズをつけて釣りをするのだ。
特に釣りが好きなわけではないが、暇を持て余している真白のかっこうの遊び場所なのだ。
ただし、池の魚が釣れたことはない。
もちろん女房たちは良い顔はしないのだが。