身代わり姫君の異世界恋綺譚
「そうだわ! 貴方はマジシャンね? それか催眠術師」
紫鬼は真白の顔をじっくり隅々まで見渡した。
――この娘はまたわけの分からぬ事を言う。だが、着物は今まで見た事がない。
じっと見つめられて、こんな状態なのに真白の心臓がトクンと波打った。
――何も言わずにじっと見ないで……。
視線を逸らせずに、紫鬼の真っ赤な瞳を見ていると、先にはずしたのは紫鬼の方だった。
紫鬼は障子の方に視線を移すと、すぐさま静かに障子が開いた。
真白は頭を動かし、開いた障子を見る。
そして昔の着物の姿をした男の子が入ってきて驚いた。
「また仮装パーティー……」
「紫鬼、この娘は本当に鬼じゃないの?」
真っ黒な髪を頭のてっぺんで結び、きりっとした表情。
清雅は真白を一睨みすると、紫鬼に聞いた。
紫鬼は真白の顔をじっくり隅々まで見渡した。
――この娘はまたわけの分からぬ事を言う。だが、着物は今まで見た事がない。
じっと見つめられて、こんな状態なのに真白の心臓がトクンと波打った。
――何も言わずにじっと見ないで……。
視線を逸らせずに、紫鬼の真っ赤な瞳を見ていると、先にはずしたのは紫鬼の方だった。
紫鬼は障子の方に視線を移すと、すぐさま静かに障子が開いた。
真白は頭を動かし、開いた障子を見る。
そして昔の着物の姿をした男の子が入ってきて驚いた。
「また仮装パーティー……」
「紫鬼、この娘は本当に鬼じゃないの?」
真っ黒な髪を頭のてっぺんで結び、きりっとした表情。
清雅は真白を一睨みすると、紫鬼に聞いた。