身代わり姫君の異世界恋綺譚
「わーっ! 真白! 何をしておるっ!?」

次々と脱ぎ捨てていく真白に清雅は目を覆った。

慌てふためいた為に、川底で足を滑らしてしまう始末。

「うわっっと」

顔まで水に浸かり立ち上がり、真白が先ほどまでいた所を見ると姿はなかった。

「真白っ? 真白っ!?」

キョロキョロと真白を探していると、突然清雅の目の前で水しぶきが上がった。

「あー気持ちがいいっ!」

頭からびっしょり濡れている真白が目の前に立った。

「うわーっ!」

清雅が真っ赤になって後ろを向く。

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