身代わり姫君の異世界恋綺譚
「えっ……? きゃっ!」
何をされたのか脳が認識すると、真白は叫び声を上げた。
今までひりっと痛かった頬の痛みが消えていた。
「あなたは……何を?」
頬に手を伸ばし、指先で先ほどまで痛かった傷口を探す。
しかし痛みはなくなり、傷も指先に触れてこない。いつものようにスベスベの傷ひとつない肌だ。
――嘘……さっき切れたはずだよね?痛かったもん。すぐに治るなんてありえないよ。やっぱり、最初から切れていなかったの?
身体が動かせるようになった真白は、腕を布団について起き上がろうとする。
――こんな所一刻も早く出よう。
だが背中の痛みはひどくなるばかりで、この分では歩く事もままならぬ状態だと悟った。
背中の痛みに顔を歪める。
――どうしてこんなに背中が痛むの?
「治してやろうか?」
紫鬼に言われ、何のことかわからずにキョトンした表情で見た。
何をされたのか脳が認識すると、真白は叫び声を上げた。
今までひりっと痛かった頬の痛みが消えていた。
「あなたは……何を?」
頬に手を伸ばし、指先で先ほどまで痛かった傷口を探す。
しかし痛みはなくなり、傷も指先に触れてこない。いつものようにスベスベの傷ひとつない肌だ。
――嘘……さっき切れたはずだよね?痛かったもん。すぐに治るなんてありえないよ。やっぱり、最初から切れていなかったの?
身体が動かせるようになった真白は、腕を布団について起き上がろうとする。
――こんな所一刻も早く出よう。
だが背中の痛みはひどくなるばかりで、この分では歩く事もままならぬ状態だと悟った。
背中の痛みに顔を歪める。
――どうしてこんなに背中が痛むの?
「治してやろうか?」
紫鬼に言われ、何のことかわからずにキョトンした表情で見た。