身代わり姫君の異世界恋綺譚
「どうしたのでございますか? わたくしに落ち度があればなんなりとお申し付けくださいませ」
撫子は忠臣の様子に焦り背後から抱きついた。
「離せ、お前のせいではない」
撫子の腕を振り払うと忠臣は部屋を出て行った。
緩く着物を巻きつけた状態で、廊下のその先の道重の部屋を目指す。
漏れてくる男女の淫らな声。
忠臣はかまわず乱暴に道重の部屋の障子を開けた。
「きゃーっ!」
道重に抱かれていた女房が驚いて声を上げた。
「道重、酒の用意をしろ」
忠臣は裸の2人を見てもなんとも思わない。
あわあわと驚き頭を布団の上にこすり付けるようにしている女房に、道重はやんわりと笑みを送ると着物を肩に羽織らせた。
撫子は忠臣の様子に焦り背後から抱きついた。
「離せ、お前のせいではない」
撫子の腕を振り払うと忠臣は部屋を出て行った。
緩く着物を巻きつけた状態で、廊下のその先の道重の部屋を目指す。
漏れてくる男女の淫らな声。
忠臣はかまわず乱暴に道重の部屋の障子を開けた。
「きゃーっ!」
道重に抱かれていた女房が驚いて声を上げた。
「道重、酒の用意をしろ」
忠臣は裸の2人を見てもなんとも思わない。
あわあわと驚き頭を布団の上にこすり付けるようにしている女房に、道重はやんわりと笑みを送ると着物を肩に羽織らせた。