身代わり姫君の異世界恋綺譚
◇◆◇
「紫鬼~? 紫鬼はどこ……?」
朝から紫鬼と紅の姿が見えない。
真白の声に桔梗が慌てて飛んできた。
「真白様、紫鬼様は行く所があるとかで朝からお出かけになっております」
「紅さんも一緒に?」
「はい。ご一緒でございます」
一緒と聞いた途端、真白の心臓がドクンと音を立てた。
――2人で……どこへ行ったの?
「清雅は?」
「すぐお近くで山菜狩りを楽しんでいると思います」
「そうなんだ……誘ってくれればいいのに……」
「真白様はまだお体の調子が良くありませんから」
真白のことがだいぶ分かってきた桔梗はだんだんと優しさをみせるようになっていた。
「紫鬼~? 紫鬼はどこ……?」
朝から紫鬼と紅の姿が見えない。
真白の声に桔梗が慌てて飛んできた。
「真白様、紫鬼様は行く所があるとかで朝からお出かけになっております」
「紅さんも一緒に?」
「はい。ご一緒でございます」
一緒と聞いた途端、真白の心臓がドクンと音を立てた。
――2人で……どこへ行ったの?
「清雅は?」
「すぐお近くで山菜狩りを楽しんでいると思います」
「そうなんだ……誘ってくれればいいのに……」
「真白様はまだお体の調子が良くありませんから」
真白のことがだいぶ分かってきた桔梗はだんだんと優しさをみせるようになっていた。