身代わり姫君の異世界恋綺譚
桔梗が持ってきてくれた冷えた梨を食べ終わると、再び何もする事がなくなった。
「庭に出るくらいなら良いよね……」
真白は庭に出てあてもなくうろうろした。
「お花、摘んじゃおうかな」
庭には色々な花が咲いている。
「あれは山ユリ?」
ラッパのような白い花を見つけて手を伸ばした。
まだつぼみの状態だったが、自分が知っている唯一の花だったので嬉しくなった。
つぼみに触れると、不意に花びらがゆっくりと開き始めた。
「え……? 開き始めた……」
「庭に出るくらいなら良いよね……」
真白は庭に出てあてもなくうろうろした。
「お花、摘んじゃおうかな」
庭には色々な花が咲いている。
「あれは山ユリ?」
ラッパのような白い花を見つけて手を伸ばした。
まだつぼみの状態だったが、自分が知っている唯一の花だったので嬉しくなった。
つぼみに触れると、不意に花びらがゆっくりと開き始めた。
「え……? 開き始めた……」