身代わり姫君の異世界恋綺譚

復活

◇◆◇

「おはよう! 清雅っ!」

清雅が朝餉を食べている所へ元気良く入って来た真白。

「ま、真白……」

にこにこと笑っている真白に清雅は一瞬あっけに取られた。

――昨日はあんなに落ち込んでいる様子だったのに? な、なんでなんだ?

「どうしたの? 清雅」

清雅のポカンとした表情に小首をかしげる。

「い、いや。真白があまりにも元気がいいから」

――昨日は心配しすぎてあまり眠れなかったと言うのに。

< 238 / 351 >

この作品をシェア

pagetop