身代わり姫君の異世界恋綺譚
「何か用があるのだろう?」
「そ、そうじゃった!」
自分がここへ来た用事を思い出して清雅は普通の顔に戻り中へ入った。
そして紫鬼の前で正座をする。
「明日の夜、右大臣家の琴姫にとりついた物の怪を退治に行くので紫鬼にもついて来て欲しいのじゃ」
清雅が言う。
「私についてきて欲しいと言うくらいなのだからたいそうな物の怪らしいな」
「そうなのじゃ、まだ姿を確認したわけではないのじゃが、父上は手短に退治したいと考えておるのだ。それには紫鬼の力が必要なのじゃ」
――右大臣家の琴姫様にとりついた物の怪……。
真白はとりつかれたらどうなるのだろうと、小首を傾げて2人の話を聞いていた。
「そ、そうじゃった!」
自分がここへ来た用事を思い出して清雅は普通の顔に戻り中へ入った。
そして紫鬼の前で正座をする。
「明日の夜、右大臣家の琴姫にとりついた物の怪を退治に行くので紫鬼にもついて来て欲しいのじゃ」
清雅が言う。
「私についてきて欲しいと言うくらいなのだからたいそうな物の怪らしいな」
「そうなのじゃ、まだ姿を確認したわけではないのじゃが、父上は手短に退治したいと考えておるのだ。それには紫鬼の力が必要なのじゃ」
――右大臣家の琴姫様にとりついた物の怪……。
真白はとりつかれたらどうなるのだろうと、小首を傾げて2人の話を聞いていた。