身代わり姫君の異世界恋綺譚

崩れていく幸せ

◇◆◇


『ふふふ……わらわの都合どおり動いてくれればあの娘の身体はわらわのもの』

清蘭は愉快になり笑い声を上げた。

『紅、紅。お前の出番が来たぞよ』

「はい……清蘭様」

姿は見えないが聞こえてくる清蘭の声に紅は返事をした。

< 259 / 351 >

この作品をシェア

pagetop