身代わり姫君の異世界恋綺譚
真白が眠りに就くのを見守っていたが、もう一度愛らしい唇にキスしたい気持ちに逆らえない。

唇を重ねると恐る恐る舌を絡ませてくる真白に欲望を覚え再び愛したい衝動に駆られる。

「んっ……」

真白の甘い声。

これほど夢中になれる女はいなかった。

この世界では17歳は立派な大人だ。

むしろ嫁ぐにはいきおくれとまで言われる。

だが真白は年の割には少女のように純真で何も知らない娘。

恥ずかしがりながらそれでも素直に受け入れる真白は抱けば抱くほど渇望感が湧き上がる。

真白の口内を探りながら、かろうじて欲望を抑える。

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