身代わり姫君の異世界恋綺譚
部屋に独りぼっちになってしまった真白は深いため息を吐いた。

――そのうちに私の身体も穢れを受けないようになるって言っていたよね。それまでは我慢だね。

やることもなく真白は布団の上に横になった。







『わらわの思惑どおり、紫鬼様と清雅は琴姫の所へ行きおった。あの娘がわらわの身体になるものもう少しぞよ。ああ、愉快じゃ愉快』 


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