身代わり姫君の異世界恋綺譚
「清雅! 真白の身に何か起こったらしい。急いで帰るぞ!」

清文が清雅の腕を引っ張り走り出した。





「真白!」

紫鬼がすっと現れた。

道端に倒れている真白を見て目を見張る。

倒れた真白の身体に黒い影がすーっと消えた所だった。

紫鬼は駆け寄り真白の状態を起こす。

「くそっ!」

紫鬼の手から赤い光が出て真白の心臓に当てようとした時、真白の目蓋が開いた。

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