身代わり姫君の異世界恋綺譚
清蘭の力
眠っていた清雅もこの音と地響きにガバッと起き上がる。
「な、何事じゃ?」
身体を起こした清雅はキョロキョロと辺りを見渡す。
そして目に入ったのは黒髪の真白。
正確には真白の身体に入り込んだ姉、清蘭。
「姉上……」
『おお、清雅。目を覚ましたのか』
清蘭は立ち上がると清雅の元へ近づき、清雅に手を伸ばす。
「触るのではない!」
清雅は姉の手を払おうと腕を振り上げた。
『紫鬼様と同じような事を……』
弟の清雅に化け物を見るような目つきで見られ清蘭は苛立った。
「な、何事じゃ?」
身体を起こした清雅はキョロキョロと辺りを見渡す。
そして目に入ったのは黒髪の真白。
正確には真白の身体に入り込んだ姉、清蘭。
「姉上……」
『おお、清雅。目を覚ましたのか』
清蘭は立ち上がると清雅の元へ近づき、清雅に手を伸ばす。
「触るのではない!」
清雅は姉の手を払おうと腕を振り上げた。
『紫鬼様と同じような事を……』
弟の清雅に化け物を見るような目つきで見られ清蘭は苛立った。