身代わり姫君の異世界恋綺譚
口づけ
◇◆◇
真白は唇に何かが触れる感触にハッとして目を開けた。
目に入るのは紫色の髪と薄く閉じられた目蓋からのぞく紅い瞳。
――し、紫鬼っ なんで!?
今まさに唇が重なっている状態でしかも目を開けた途端に身体が金縛りにあったように動かせない。
「んんんんん――っ」
2人の唇の間から漏れる真白の声。
「黙っていろ」
少し怒ったような紫鬼の声に、真白は唖然となった。
――黙っていろって……。
こんな事されているのに黙っていられるわけがない。
真白は唇に何かが触れる感触にハッとして目を開けた。
目に入るのは紫色の髪と薄く閉じられた目蓋からのぞく紅い瞳。
――し、紫鬼っ なんで!?
今まさに唇が重なっている状態でしかも目を開けた途端に身体が金縛りにあったように動かせない。
「んんんんん――っ」
2人の唇の間から漏れる真白の声。
「黙っていろ」
少し怒ったような紫鬼の声に、真白は唖然となった。
――黙っていろって……。
こんな事されているのに黙っていられるわけがない。