他人の彼氏
再び押すけれど、
やはり何の反応もなく
ただ、時間だけが過ぎて行く。
「あっれ?居候ちゃん?
そんなとこで どしたの?」
さすが、楓さんだ。
困った時は、必ずと言っていいほど
登場してくれる。
「反応がなくて・・・」
「反応?何で?鍵持ってるでしょ?」
「あー・・・その・・・
彼女の立場からしてみたら
嫌だろうなと・・・」
「彼女?って?
は?もしかして
やよいちゃん来てんの?」
頷くと、楓さんは
大きなため息を一つこぼした。
「ったく、あのバカが・・・
だから早く電話しろって言ったのに・・」
「楓さん、お願いがあるんですが・・」
「私にお願い?何?」
「その・・・黒崎伸治さんに・・・」
「伸治に?」
「家賃は、少しずつ払いますって・・・
ありがとうございました、って
伝えてもらえますか?」
「伝えるのはいいけど・・・
何、家賃って?」
「泊めていただいてた期間の・・」
「何、意味の分かんない事言ってんの?
もしかして、伸治に言われたわけ?」
何も言わない私を見ながら
「ほんっと、ろくでもない弟だわ。
居候ちゃん 家賃は払わなくていいから。
昨日も言ったけど
ここは私が家賃払ってるから
あのバカ弟は関係ないの。
分かった?」
やはり何の反応もなく
ただ、時間だけが過ぎて行く。
「あっれ?居候ちゃん?
そんなとこで どしたの?」
さすが、楓さんだ。
困った時は、必ずと言っていいほど
登場してくれる。
「反応がなくて・・・」
「反応?何で?鍵持ってるでしょ?」
「あー・・・その・・・
彼女の立場からしてみたら
嫌だろうなと・・・」
「彼女?って?
は?もしかして
やよいちゃん来てんの?」
頷くと、楓さんは
大きなため息を一つこぼした。
「ったく、あのバカが・・・
だから早く電話しろって言ったのに・・」
「楓さん、お願いがあるんですが・・」
「私にお願い?何?」
「その・・・黒崎伸治さんに・・・」
「伸治に?」
「家賃は、少しずつ払いますって・・・
ありがとうございました、って
伝えてもらえますか?」
「伝えるのはいいけど・・・
何、家賃って?」
「泊めていただいてた期間の・・」
「何、意味の分かんない事言ってんの?
もしかして、伸治に言われたわけ?」
何も言わない私を見ながら
「ほんっと、ろくでもない弟だわ。
居候ちゃん 家賃は払わなくていいから。
昨日も言ったけど
ここは私が家賃払ってるから
あのバカ弟は関係ないの。
分かった?」