他人の彼氏
生活するには十分すぎる必需品は
すべて揃えてくれてて、

やっぱり・・・

黒崎伸治は・・・


良い人どころか

私にとって、

救世主なんだと・・・

そう、思ってしまうけれど・・・


だからこそ、

嫌いになんてなれない。


どんどん好きになってしまっている。


いっその事・・・

本当に、ひどい男で

冷たい人間であれば・・・

良かったのに。


とさえ思ってしまう私は

きっと

汚い心を持っている証拠なんだろう。



バッグから荷物を出しながら

そんな事を考えていると、


ドンッ ガッシャーンっ


すごい音が隣の部屋から聞こえてきた。


何かが落ちた音?

ううん、あの音は

何かを壁に投げつけたような音だ。


しかも、その音が聞こえる部屋は

黒崎伸治の部屋であり・・・


部屋にいるのは

彼女が1人・・・。


何かあったんだろうか・・・

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