他人の彼氏
あんな綺麗な、優しい事務員さんに
私ごときが
敵うはずないじゃないか・・


私ごときが

黒崎伸治に・・・・

選ばれるはずないじゃないか・・


家に帰ってからというもの


「あー・・・もー・・・
だぁーーーー」


と、意味不明な日本語を発しては

布団に顔を埋め


ため息が出ては


「無理だし・・・・」


マイナスオーラ全開で
独り言連発という


もう、最悪な心情となっていて・・


隣の部屋から

時折聞こえる凄まじい音なんて

全く気にならないほど

自分を追い詰めてしまっている現状。


あの事務員さんが・・・・


黒崎伸治に告白してしまったら

職場恋愛というものが発生して

ほぼ一日中一緒にいれて

たまに事務員さんが

お弁当とか作ってきたりして

そんでそんで、

そのうち今の彼女と別れて
同棲とか始めたりして・・・・


妄想が暴走しまくりで

勝手に

落ち込んでしまっている・・。
< 220 / 276 >

この作品をシェア

pagetop