他人の彼氏
「どうすんの?」
鋭い目で 私を睨むように
見ている・・・
絶対 この人
元ヤンというやつだ・・・
美形に目をくらまされていたけど
よく見ると
髪だって 金髪に近い茶色だし
言葉遣いも 普通に聞こえるけど
時々 電話とかで
すごい言葉がでてきてるし
何より 極めつけは
この不機嫌になった時の顔つき・・
私は・・・私は、
とんでもない家に来てしまったんだ。
もう・・・逃げられない。
どっか 闇の組織に
売り飛ばされて
きっと・・・きっと・・・・
お父さん、お母さん、お兄ちゃん
ごめんなさい。
私は もう
会えないかもしれません・・・