他人の彼氏
「あっ、こっちこっち」


少し、ファミレスが賑わい始めた
夕方6時過ぎ。


店内に入ると
少し奥の席から立ち上がり
大声で手を振っている。


手を振る方に歩き
席に座ると、


「適当に頼んだけど良かった?」


「あ、うん」


「何か、希痩せた?」


「え?そんな事ないと思うけど・・」


「んーでも、この前も思ってたけど
何か雰囲気変わったよね」


向かい合い座り
ニコニコして
そんな事を言う姿は

何だか、付き合っていた頃を
ふと思い出してしまっている。


こういう、まったりした空間
何でも話せそうな雰囲気

そして、

聞き役になってくれる

この居場所が

すごく好きだった。


すごく・・・・



居心地が良かった。

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