他人の彼氏
「へぇ・・・?
じゃあ 言う事聞いてくれんだろ?」


さっきの話の流れを考えると

今言ってる事は

家の事を すべてするって事を私が
引き受けるかどうかって事だよね?


そうだ、うん。


もう、
同じ過ちは繰り返さない。


「聞きます」


正直言うと

料理は苦手だけど・・・


どうにかなると思うし・・・


ひとまず、

この状況から切り抜くのが先決だ。


「じゃあ・・・」


そう言いながら

私の目の前に しゃがみこむように座った。


なぜに 突然

このような至近距離に・・・


私は そもそも 
このような美形お兄さんも苦手だし、
普通の男性としか免疫がないもので
怖そうな方が近づくと

反射的に 逃げ出したくなるわけで。


少し 後に下がるけれど・・・


「何で逃げんの?」


バレないように後ろに下がったのに バレてるし・・・
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