他人の彼氏
「・・大丈夫です、なので
そんなにいりません」
本当は 全然大丈夫じゃないけど
こんな大金渡されても困る・・・。
「はぁ・・・分かった。」
大きなため息をつきながら
私の方を見ると
「いくらなら受け取る?」
「5千円までなら・・・」
「・・・分かった」
そう言いながら渋々渡し
「足りない時は すぐ言ってよ?」
「ありがとうございます・・」
明日・・・
明日から 仕事見つけなきゃ。
この際 贅沢なんて
言ってられないし・・
コンビニだって、
飲食店だって、
バイトなら 中卒でも大丈夫だし・・
不安を抱えながらも
狭いベッドで 誰かと寝るという
妙な安心感のおかげで
いろんな不安が混ざり合う中、
すぐに
深い眠りについた。