教科書のらくがき
「唯っ!!」

「ほぇ!?」

びっくりした…。変な声でちゃったよ。

「さっきの人って、2-1の゛松井深夜゛でしょ?」

ん?
「…誰??」

「え…?嘘でしょ?」

「よくわかんないけど、嘘じゃないよ??」

「…………。」

「…美香ぁ?」
う、動かない…。

私は美香の顔の前で手をふる。

「……んの…ばかやろぉおぉぉぉ!!!!!」

「え??」
おこられた?なんで?

と、頭のなかを『?』マークをいっぱいにしている私に構わず美香は話を続ける。


「深夜さんはね!?2年のあいだだけではなく、1年にも3年にも知られている程の美少年なんだよ?!」


「へぇ、確かに美少年だったよ」

美香はあきれた顔で私を見る。

「まぁ、唯らしくていいんだけどね♪」
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