その男、小悪魔につき。【停滞中】
そして少し落ち着きを取り戻し、ベッドの上で正座をして恐る恐る受信メールを開くと案の定、夏奈子さんからだった。
「……“わぁ~、ありがとう!嬉しい!会えるのが待ち遠しいな!また連絡するねハート”」
夏奈子になりきってメールを読み上げると彩月はまた沸々と怒りがこみ上げてきた。
「あーっ朝ごはん食べよっ!!!」
ドスドスと足音をたて、リビングへ行き朝食を食べる。
そうだ。今日か明日、なるべく早いうちに千尋くんのマンション行ってお礼しないとな。