その男、小悪魔につき。【停滞中】
うーん、と体を伸ばし両腕をソファーの背もたれに置く。
晴れてて気持ちいいなぁ~。
丁度ソファーの横にはベランダがあり、窓が開いていてカーテンが揺れている。
冬の冷たい風と温かい日差しが差し込んでいて何だか心地よかった。
しかし、こうしてぼーっとしていると、どうしても心の隅の黒いモヤモヤが姿を現し始める
「…………。」
そんな気持ちを吹っ切るため、彩月は強く目を閉じた。
そうして少しの間、自分の心と葛藤し勢いよく立ち上がって頬を叩く。
「よしっ!お茶菓子買って行こうっと!」