足跡が其処に
本当はね・・・・

窓の外を飽きずに眺める貴方が好きだよ
私たちは親友だから
貴方と同じ目線で空を見ようと
隣に座って窓の外を眺めた

其処には貴方の希望があった
生きたいと思う心
逝きたいと思う心
矛盾の空に希望の太陽があって

貴方にとって
この窓の景色は願いと希望

――――あの日貴方は私に
生きてと言ったけれど
本当はね
ずっと言いたかった
貴方も生きて

そう言ったら驚いたように
私をずっと見つめていたけど
突然貴方が薄く微笑むから
私もつられて微笑んだね
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