足跡が其処に
秋の風

冷たい風の中少女は歩く
紅葉と銀杏の並木道

両手でひとすくい
落ち葉を拾って
降らした

目に映るのは笑う少年
記憶に残るのは微笑む少年

どんなに落ち葉を降らしても
笑い合う少年はもう居ない

ペンダントを開けて
少年の最後の笑顔を見つめながら

秋風の中
並木道を歩き続ける

いつかまた落ち葉で笑い合える少年と出会えるよう
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