王子様に溺愛中ッッ
「…んっ……しゅ…ん」

なんで?
俊は、あたしのこと嫌いなんじゃないの?

うざいって思ってるんじゃないの?







…あれは、中学一年のとき。
あたしは、今みたいにアタックはしてなくてひそかに俊のことを思ってた。



あたしたちは登下校は一緒にしてたの。


このことだけは幼稚園のときから変わらない。


小学校の高学年にもなると、一緒に外であそんだりなんてことはなくなっちゃったんだ。


だけど、学校にいくときとかえるときだけはいつも一緒だったの。





中学校には早くも俊のファンクラブができてて。




そのファンクラブの人達からあたしはよく思われてなかったの。



特に先輩がおおくて、あたしはよくよびだしをうけてたの。



水かけられたり、もの投げられたりそんなのしょっちゅうだった。


だけど、俊には絶対にいわなかった。
いったりなんかしたら、俊が心配するから…

俊がしったらきっと、先輩達を怒鳴りにいってくれる。

そんなのだめだしね。


あたしの問題だから。
< 30 / 116 >

この作品をシェア

pagetop