超絶危険!?ブラザーズ
「皆さんはこんなこと、本気にしませんよね?」


「うっわ…マジか!女ってどうやって落とせばいいんだよ~」

「ん~…意識して落とそうとしたことないからね」



うわ、サラッと嫌味なこと言ったね。

まぁその顔だったら会った瞬間にたくさんの女の子を落としてきたんだろうけど。

結斗くんと結哉くんは、自ら女の子にアタックしたことがないらしく、困惑している。


ていうか、皆さん本気にするんですね……




「女の子を落とすなんて簡単だよ」

一際 女経験が豊富そうな結城さんが口を開いた。


なんだか、嫌な予感がする。



「女なんてのは…」



二人は結城さんの言葉の続きに注目してる。


あぁ、やめて。

お願いだから変なこと言わないでっ……



結城さんはたっぷりと溜めてから、









「抱けば落ちる」









とんでもない爆弾を落としやがった。


嫌な予感、見事に的中。

全国の女性を敵に回すような一言を放った結城さんはどや顔だ。

でも綺麗な造りだからどや顔が全然嫌味なじゃない。





「は、あはあはは………冗談ですよね?」

頬を冷や汗が流れる。

上手く笑えない。



私を振り向いた皆さんの目は、明らかにさっきまでとは違う。


「つまり、りあちゃんのバージンを奪った人の勝ちかぁ~」

「りあ。俺たちそれぞれ、色々な理由で、どうしても家督を継ぎてーんだよ」

「いやいやいや!知らないし、関係ないし!!
なんで射止めるっていう話なのに性的なことが絡んでくるわけ!?」


私が必死で抗議しても、全く聞く耳を持ってない。





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