超絶危険!?ブラザーズ

バトル開始!?

私は高野 りあ。

極々普通の高校生だった。
三日前までは。


―――――…
三日前*



「はっ!?旅行って………聞いてないよそんなの」

「だって言ってないもの」

当たり前でしょ?とでもいうようなお母さんの態度に目眩を覚える。

「なんで言わないの!?私は学校もあるし…」

「うん、だからりあちゃんは行かなくていいよ」


…………………は?


「だって~、この旅行はお父さんとお母さんの結婚18周年の記念旅行だもん」

だもんじゃないよお母さん……

しかもなんだ18周年て。
どうせなら20周年の時にしろよ。

お父さんもデレデレしてないでよ…

何年経っても、夫婦仲が良すぎるっていうのも問題らしい。


「じゃあ私はどうするの?一人暮らししろって?」

それはそれで嬉しいけどさ。
一人暮らし憧れてたし。


「まさか!大事な一人娘をそんな危険な状態にしておけるわけないでしょう」

……だったら旅行中止すればいいのに。



「お父さんの知り合いに居候させてもらえるようにお願いしといたから」

「い、居候!?」

「そう!とっても大きいお家なのよ!お金持ちなんだから~」

「居候だなんて……勝手に決めないでよ」

「あら~いいじゃない。学校からも近いのよ、その家」

「だーかーら!嫌だってば!!」
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